遂に鹿児島の休耕地に行き、休耕地の開拓を始めます。

鹿児島に土地がある。南さつま市の山あいにある、先祖から受け継いだ畑だ。
長年手つかずだったその土地を、ついに開拓することにした。さつまいもを育てるために。Reggae Roots Greenの農業部門、ここから始まる。
現地に到着して、言葉を失った

「休耕地」と聞いていたが、現実は想像をはるかに超えていた。
ジャングルだった。
茅(かや)、セイタカアワダチソウ、野生化した木々が人の背丈を超えて一面を覆い、足を踏み入れることすら難しい状態。これが本当に畑だったのかと、目を疑った。
義弟と二人で顔を見合わせた。「ボーボー過ぎてキッツいなー」。お互いそう言いながら、腹をくくった。
道具の準備:開拓前日
開拓に向けて、新たな武器を購入した。
草刈機と耕運機。
前日、箱から出して組み立て。ガソリン、オイルを入れて準備完了。翌日への期待を胸に、その日は早めに就寝した。
開拓当日:朝メシを車の中で食べて、いざ出発
朝、愛犬マロンとの散歩を終えてから出発。現地に着いて、車の中で朝メシを食べながら作戦を確認した。
2段構造の畑の入り口から攻める。 入り口→2段目→本丸の畑、という順番で進めることにした。
両親に聞くと、上の段が少し崩れて中間の段ができており、実質3段構造になっているとのこと。本丸の畑はその一番上にある。
草刈り開始:チップソーが火を噴く

肩掛け式の草刈機にチップソーをセットしてエンジンをかけると、気持ちよく動き始めた。
ガンガン、バリバリ。大きく育った茅の根本から次々と刈っていく。義弟は刈った草を鍬でかき集め、邪魔にならないよう脇に寄せてくれた。完璧な連係プレーだ。
作業していると、意外と車が通る道路沿いだということに気づいた。脇に停めていた車のそばをトラックが通る時は、通れるか少し心配した。
本丸の畑へ:即席階段が救ってくれた


1段目をある程度片付けて、いよいよ本丸の畑へ。
しかし上段への登り口が急で、一人では登るのも一苦労。草刈機などの機械は二人がかりで持ち上げた。
そこで義弟がすぐに動いた。その場の土を固めて、即席の階段を作ってくれたのだ。たった数段の土の段差だったが、この階段が後で本当に助かることになる。
本丸の畑に上陸し、二人で黙々と草を刈り続けた。お互い無我夢中で、目の前の草と戦った。
2時間で約50㎡を刈り終えた。

耕運機、撃沈

全体の3分の1ほどが片付いたところで、耕運機を試してみることにした。
エンジンをかけると順調にスタート。しかし、刃が土に入った瞬間、異変を感じた。茅の根がびっしり張り巡らされていて、刃が全く進まない。
初めて使う耕運機、要領もわからないまま強引に進めようとした結果、刈った茅の草が刃に絡まりつき、完全に停止。義弟が一生懸命に絡まった草を取り除いてくれたが、なかなか取れない。
正直、やられた。
体力の限界、そして撤退

気づけば作業開始から約2時間。鹿児島の9月はまだ真夏の暑さで、朝の直射日光が容赦なく照りつけていた。
耕運機に絡まった茅を格闘しながら取り除いていた時、突然ドッと疲れが押し寄せてきた。全ての体力が底をついた瞬間だった。
本日の開拓はここで終了とした。
即席階段のおかげで、ヘトヘトになった体でもなんとか下山できた。あの階段がなければ、本当に詰んでいたかもしれない。
義弟の一言
帰り際、義弟がこう言ってくれた。
「10月に息子と来て、やっとくよ」
その言葉が、この日一番の収穫だったかもしれない。一人では確実に心が折れていた。人の温かさが、開拓を続ける力になる。
翌日:成果を胸に、佐賀へ

翌日は佐賀に帰る日。
出発前にもう一度、休耕地に立ち寄った。刈り払われた一画を眺めながら、昨日の汗と達成感を胸に刻んだ。まだ全体の一部に過ぎないが、確かに前進した。
茅の根は想像以上の強敵だった。力任せに進めても勝てない。
トラクターを借りて、耕していくのが、一番手っ取り早いのだけど、段々畑の上部にトラクターが登れる道が無いんだ。トラクターは諦めてる。
手作業でも地道に耕して、根っこを取り除くのが、正解なのかもと話し合った。
次回は作戦を練ってから挑む必要がある。
この土地に、いつかさつまいもを植える。その日を目指して。
第2章へ続く。


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